openLCA で製品のモデルを組んでいます。一部の資材はデータベースに無く、インベントリも手に入りません。分かっているのは、サプライヤーが示した PCF(kg CO2eq/kg)や、EF 3.1 で計算済みの影響の値だけです。
こうした値を、上流の無いプロセスとして自分のモデルに入れられるのでしょうか。IPCC 2021 で試したところ、入れた値が結果に出てきませんでした。
1 件の回答
入れられます。道は3つあります。 気候変動の値だけなら、二酸化炭素の基本フローで入れられます。影響の値そのものを入れるなら、自分で作る基本フローか、結果(Result)のデータセットを使います。Result は CO2eq だけの場合にも使えます。
- CO2eq だけの場合: その資材の製品フローを参照フローにしたプロセスを作り、PCF の量だけ二酸化炭素の基本フローを出力側に置きます(吸収の分は入力側)。使う側のプロセスでは、その製品フローを入力に置き、作ったプロセスを provider に選びます。
- 複数の影響カテゴリの場合: 「Climate change」「Acidification」のような基本フローを自分で作り、影響の値をその量としてプロセスに入れます。使う影響カテゴリにも、それぞれ対応するフローを特性化係数 1 で足します(「Climate change」のフローは気候変動のカテゴリに、というように)。影響カテゴリを自分で作る話は openLCA で独自の影響カテゴリと特性化係数を作れるのでしょうか にあります。
- Result のデータセットを使う場合: 新しい結果を作り、対象の影響カテゴリとその値を入れます。モデルグラフでこの結果を製品システムに繋ぎ、結果と同じ影響評価手法・同じ影響カテゴリで計算します。openLCA 2.5 で使える機能です。
入れた値が結果に出てこないときは、置いた基本フローが、使っている影響評価手法で評価されているかを確かめます。手法の候補として、回答者側の手法パッケージにある ISO 14067 に沿った IPCC の手法と、ecoinvent 3.11 に入った、生物由来の炭素吸収を含む IPCC 2021 が挙げられています。
EF 3.1 で計算するなら、受け取った PCF も EF 3.1 の手法で出された値かを確かめます。製品に生物由来の炭素が含まれると、値が違ってくるかもしれません。また、LCA では通常、気候変動以外の影響カテゴリも評価します。PCF だけでは LCA にうまく使えないので、サプライヤーに EPD を求めるほうが役に立つ、という意見もあります。
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