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IPCC 2021 (ISO 14067) で非化石メタンの係数が化石と同じなのはなぜでしょうか

2026-09-13 に公開

openLCA で、ISO 14064・ISO 14067 に沿ったカーボンフットプリントを算定しています。配布されている手法の IPCC 2021 (ISO 14067) を見ると、化石由来と生物由来のメタンの GWP100 が同じ値でした。

化石メタンは 29.8、生物由来のメタンは 27 だと理解しています。なぜ同じ値になっているのでしょうか。

1 件の回答

アトラス編集部2026-09-13

生物由来炭素を明示的に計上する(-1/+1)考え方の手法だからです。 ISO 14067 は -1/+1 の考え方を使うので、生物由来メタンの係数は化石メタンと同じ 29.8 でなければなりません。

化石メタンと生物由来メタンの差は約 2.8 で、IPCC 2021 の報告書に根拠があります。CO₂(約 44 g/mol)と CH₄(約 16 g/mol)のモル質量の比は 2.75 なので、完全に酸化すれば差は約 2.8 です。報告書の書き方では、75% の部分酸化(0.75 × 2.75)に、生物由来メタンの土壌吸収・除去による CO₂ 相当の吸収(0.7 kg CO₂ eq)を足して、やはり 2.8 になります。

報告書は、化石由来のメタンのほうが指標値がやや高いこと、その CO₂ は炭素排出の合計に既に入っていることがあるので化石補正で二重計上しないよう注意が要ることを述べています。二重計上を避けるため、生物由来メタンの係数は計上の考え方で使い分けます。

  • 0/0(生物由来炭素を追跡・計上しない):生物由来メタンは 27
  • -1/+1(生物由来炭素の吸収と排出を明示的に追跡・計上する):生物由来メタンは 29.8

PEF 向けの「EF 3.1」と EPD 向けの「EN15804 (based on EF 3.1)」の違いも、この一点だけです。

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