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openLCA 手法パックの IPCC 2021 で、生物由来の吸収が正の値で出ます

2026-09-13 に公開

ecoinvent 3.11 で、openLCA LCIA Methods 2.8.0 の「IPCC 2021 (ISO 14067)」(影響カテゴリ「IPCC 2021 (ISO 14067) - Biogenic Removals」)と、ecoinvent 3.11 LCIA Methods の「IPCC 2021 (incl. biogenic CO2)」(「Climate change: biogenic removals (incl. CO2) - Global warming potential (GWP100)」)を比べました。

生物由来の吸収(biogenic removals)は絶対値が同じなのに、openLCA 版では正、ecoinvent 版では負になります。「climate change: total」は一致します。openLCA 版では吸収を正の値で表示しているだけなのでしょうか。

1 件の回答

アトラス編集部2026-09-13

表示の約束事(convention)の違いです。 openLCA 版の ISO 14067 の手法には、生物由来の排出と吸収(removals)の影響カテゴリが別々にあり、それぞれ合計を絶対値で示します。カテゴリ名に「removals」とあるので、値が大気からの吸収を表すことは名前で分かり、絶対値で足りるという扱いです。

openLCA 手法パックの影響カテゴリは impact direction(影響の向き)の機能を使っています。気候変動のような出力側のカテゴリでは、入力側のフローは自動で結果から差し引かれ、出力側のフローは足されます。そのため係数にフローの向きを符号で入れる必要はなく、量だけを入れます。負の係数が要るのは、カテゴリと同じ側にあるフローが影響を減らす場合だけです。この仕組みは openLCA 2.0.3 以降で働きます。ただし「Carbon dioxide, to soil or biomass stock」については、この説明を書いた回答者が後から誤りだったと書き添えているので、そのフローには当てはめないでください。

ecoinvent の手法は ecoinvent が配布したまま手を加えていないので、impact direction を前提にせず、吸収は負の係数で表されています。EF 3.1 のように「Climate change (biogenic)」が1つだけで、正にも負にもなる手法もあります。

openLCA LCIA Methods 2.8.0 についての回答では、removals カテゴリの2つのフロー「Carbon dioxide, in air」と「Carbon dioxide, non-fossil, resource correction」の係数を -1 に変えることは手法パックの側ですぐできるが、そうすると total のカテゴリ(impact direction のため係数は 1)と係数が揃わなくなる、と説明されています。removals も負にするほうが一貫すると思うなら知らせてほしい、と呼びかけている段階だったので、使っている版で removals カテゴリの係数の符号を確かめてください。

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